2021年02月03日
アトピー性皮膚炎の原因について
アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能の破綻によって起こっています。
皮膚は、外敵の侵入の防御と体内の水分保持の役割がありまが、乾燥肌(ドライスキン)で皮膚のバリア機能が低下すると、様々な刺激を受けやすくなります。その刺激が原因となり、皮膚に痒みを生じ、皮膚を掻く。これにより更に皮膚のバリア機能を破綻させ、皮膚を悪化させるというのが一つの原因です。
もう一つは、皮膚の痒みそのものが原因であるといわれています。皮膚を掻くことで皮膚の炎症が起き、それにより神経から痒みを引き起こす物質が出て、更に掻くことで皮膚を悪化させてしまうということです。
ちなみに、43度以上の熱刺激が痒み刺激を引き起こすといわれています。体が温まると痒くなるのはそのためです。
また、最近のアトピー性皮膚炎の研究で「フィラグリン」という皮膚の外側の蛋白質の欠乏(乾燥肌になります)を引き起こす遺伝子異常と免疫システム(TH2サイトカイン)の異常も原因であるといわれています。
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