2021年02月06日
食物アレルギーの検査について
食物アレルギーの検査は、その他のアレルギー疾患と同様に「血中IgE抗体検査」と「プリックテスト」を用います。
※検査に関してはアレルギーの基礎編を参照してください。
食物アレルギーでは、検査結果と食物摂取による症状の因果関係が合致した時に陽性抗原と診断します。
ここでは、食物アレルギーの検査で特徴的なことを書きます。
「血中IgE抗体検査」では、血液検査の結果と反応誘発予測(プロバビリティカーブ)があります。
これは、卵白、牛乳、小麦、ω5‐グリアジン(小麦のコンポーネント)の検査値と年齢(1歳未満、1歳、2歳以上)の症状誘発の可能性をグラフにしたものですが、検査結果の読解の参考になります。
また、検査の手助けになるものに食物のコンポーネントがあります。「卵白とオボムコイド」「小麦とω5‐グレアジン」「ピーナッツとArah2」はよく使います。その他・牛乳、クルミ、豆乳、ラテックスなどもあります。
基礎編の繰り返しになりますが、十分に血中に検出されない乳児や血液検査の項目にない果物などが疑われる場合に、抗原を針で傷を付けた皮膚に滴下し皮膚反応を診ていく「プリックテスト」や、抗原を直接皮膚に付け皮膚の反応を診ていく「Prick-to-prick test」も有用です。
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