2021年02月06日
食物除去の治療について
食物アレルギーの治療は、基本的には「原因食物の除去」です。
最近、アレルギー専門の医療機関で経口免疫療法が行われてきていますが、まだ一般的ではありません。
重要なのは除去の方法です。以前は「一定期間(2歳ぐらいまで)の完全除去が耐性獲得のためには必要である」と言われてれていましたので一律で考えていました。
しかし、現在は「アレルゲンとなる食物の必要最低限の除去が耐性獲得の早道である」と考えられているため、除去の程度や範囲、除去する期間を患者さんに合わせて決めることとなります。
除去方法を決めるために様々な因子を考える必要があります。
また、その後定期的(半年から1年)に血液検査を繰り返し、数値の変化を参考に食物経口負荷試験を行い、その結果で除去を解除を検討していきます。
この時必要なのは、アトピー性皮膚炎を含め皮膚の状態をコントロールすることや、皮膚状態・全身状態に応じて臨機に除去の内容を変えることだと思います。実際、皮膚の状態の悪くなる冬の時期だけ除去の程度を強める方もいます。
そして、長い年月の中で誤食もあることを前提に、その対応策も準備して下さい。それがきっかけとなり除去の解除を見直せる場合もあります。些細なことであっても、全ての情報が除去や解除を進めるときにプラスになります。
除去の継続は本人も保護者も大変だと思いますが、ゆったりした気持ちで続けて下さい。
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