2021年02月24日
鶏卵アレルギーについて
「鶏卵」は、食物アレルギーの原因食物として最多で、全年齢の4割を占めています。
年齢別では、0歳児の約60%の原因食物です。加齢とともに耐性ができ3歳までに30%、6歳までに70%が耐性を獲得すると言われています。
鶏卵の主要なアレルゲンは卵白にあり、卵黄の抗原性は少なく固ゆでの卵黄は食べることができる場合が多いです。
検査可能なアレルゲンコンポーネントは、オボアルブミンとオボムコイドです。
オボアルブミンは、加熱により抗原性を失いますが、オボムコイドは加熱しても抗原性が保たれます。その為、卵白特異的IgE抗体が陽性でも、オボムコイド特異的IgE抗体が低値の場合は加熱した鶏卵を食べることができる可能性があります。
また、このオボムコイド特異的IgE抗体は卵白特異的IgE抗体より診断価値が高いという報告もあります。
以前は、鶏卵アレルギーがある場合は、鶏肉や魚卵を控えたこともありましたが、タンパク質の組成が異なるため一律の除去は不要です。ウズラなどのほかの家禽類の卵白は、鶏卵との抗原交差性が報告されています。ただ、うずらの卵はほとんどが卵黄で給食で使われている水煮のうずら卵のオボムコイドやオボアルブミンはほとんど検出されないため大部分の鶏卵アレルギーのお子様も食べることができる場合が多いです。
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