2021年02月24日
牛乳アレルギーについて
牛乳は、乳幼児の即時型食物アレルギーの原因食物として鶏卵に次いで2番目に多く、食物によるアナフィラキシーの原因として最多です。即時型牛乳アレルギーは、6歳までに70%が耐性が獲得されるとされています。
牛乳の除去は、低身長やカルシウムや微量元素の欠乏の報告もあり注意が必要です。
牛乳のたんぱく質は、主にカゼインと乳清たんぱくで占められ、乳清たんぱくはβ-ラクトグロブリンとα-ラクトアルブミンと血清アルブミンで占められます。この中で、カゼインとβ-ラクトグロブリンは、加熱により抗原性を失わないため牛乳は加熱や発酵させてもアレルギーを起こします。血清アルブミンは、牛肉にも含まれているため牛乳アレルギーが強い場合は牛肉にも反応することがあります。
ただ、加熱により抗原性が低下しますので加熱すれば食べることが可能になります。
牛乳アレルギーがある場合は乳製品にも注意が必要です。乳製品の乳たんぱくの濃度は牛乳やヨーグルトより脱脂粉乳やチーズの方が高いので注意が必要です。
前述しましたように、牛乳を除去する場合は、カルシウムや微量元素の欠乏に注意が必要です。代替食品の加水分解乳(ニューMA-1など)はカルシウムや微量元素の不足を補うことができますが、値段が高くおいしくないのが難点です。
カルシウムを強化した豆乳もありますが、大豆アレルギーの注意が必要です。
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